阪神の車両

阪神5001形

阪神5001形…阪神ジェットカーの一つの完成型



関西私鉄の中でも特に好きな車両がこの阪神5001形です。
以前この阪神5001形(と神鉄)に乗るために三宮のホテルに宿泊したくらいなのですが、
阪神本線を往復するも結局乗れず、尼崎の車庫に数編成がお昼寝していてがっかりした記憶があります。

そんな5001形も実車はすでに引退が告知され、風前の灯火となっております。
赤胴車、青胴車が引退すると、また一つ関西私鉄らしい車両が消えて寂しくなるなぁと感じる次第です。



さて、模型に話題を移しましょう。
阪神5001形は長らく形式単独としては製品化に恵まれておらず、
基本的にGMの汎用的な阪神電車エコノミーキットから作成するしかなかったようです。

ところが、やたら形式が多い阪神電車、その各々が顔にしろ側面にしろ細かい寸法が微妙に異なるわけで、
LM328iの作例のように、ベースはエコノミーキットで作り、
そこから先の各車の細かい差異は独自で工夫の上、作成しなくてはなりませんでした。

この煩雑とした阪神電車模型界隈に参入してきたのが、ジオコレ(鉄道コレクション)でした。

鉄道コレクションは使い捨て金型な代わりに、変幻自在に金型の細部を変更できると耳にしたことがあり、
おそらくその特性が多種多様な阪神電車にもってこいだったのでしょう。
この阪神5001形も、一連の阪神電車のイベント限定で発売された鉄コレのうちの一つです。





我が鉄道の5001形は、イズムワークス製のライトユニットで点灯化を行っています。
このころの阪神電車の特徴である貫通扉の奥まりを再現するために、この製品は貫通扉が別パーツとなっており、
点灯化はやや複雑な手法をとっています。




阪神の電車はとにかく台車間距離が長く、台車が車端部側に寄っているので、車端部床下の艤装スペースが確保できません。
ですが、胴受け周りが製品のままでは寂しかったので、手持ちにあったKATO新103系用ダミーカプラーを加工の上、元の爪を生かして装着しています。
このダミーカプラーは背面がが簡易的な表現ですが、却ってそれを生かす形となりました。

なお、阪神電車の台車間距離の問題は動力関係にも及んでおり、いろいろ考えさせられました。



クーラーに関しては運転台直上の強化型は製品のものを塗り替えで済ましましたが、
AU13はかなり貧弱だったので、孔明けの必要がないTOMIX製を塗装して装着しています。
AU13は本来墨入れする予定でしたが、ファン表現部にスプレーが届いていない分、成型色が墨入れの役目を担ってくれているので、このままで良さそうです(笑)

車番はGMの阪神用を継ぎはぎで使用しています。
阪神5001形は製造時期によって運転台撤去跡(2-3両目)の窓処理が違うそうなので、(ネット情報)
それに合うように、5021F(1980年製造)にしました。



それにしても、ジェットカーのこのツートンは模型としてとても映える色で、走っている姿はとても和みます。
ゆくゆくはほかのジェットカーも…とならないように極力我慢します(笑)

(2024.7.28)


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