ローカル駅セクション

車両の保管方法





ちょっとした加工や改造で細々と楽しんでいた1980年代。
他の趣味や、社会人になってからは飲み代等に、資金は奪われていきます。
所有する車輌は電機や貨物中心。
きちんとした編成で揃っているのは、エンドウの0系6輌とTOMIX小田急LSE・・・
これではいかん!と当時セットで購入した、TOMIXキハ181系6輌だけ。
他はSL・ELが40輌弱位で、レイアウトやセクションの製作の夢ばかり見ていました。

バブル崩壊後、段々と飲みの出費も無くなり、変わりにストレスに襲われます。
そんな中、忘れもしない1991年12月29日。
小学校の頃行った模型屋が会社の近くにあった事を思い出し、
大掃除が終わり会社終業後、行ってみました。
そこでグッドデザイン賞受賞のKATO製EF81を購入しようとすると、
当時では珍しい割引販売をしてくれたのに驚き、
以降、模型を買うならこのお店!と決めたのです。
お店の方でもお得意さん扱いしてくれました。
安く買えることで、レイアウト以外に「編成物の購入」という昔からの思いが膨らみます。

・実機の編成物の保存はせいぜい先頭車両が1輌。
 せめて模型では実物と同じ編成で購入しておきたい。
 しかも同じロットで、編成に色調の乱れなく。。。。
・購入車輌はJNR時代中心。
・通勤タイプ近郊タイプは第2段階とし、まずは特急型から・・・

なんて考えていたかと思いますが。。。

その頃は、再生産されれば1週間から3週間位で売切れてしまう環境にあり、
何かが再生産されるとせっせと12〜15輌の単位で購入しました。
さらにエスカレートし、同じ型式を複線区間ですれ違いさせたい!なんて考え、
重複する型式の物まで購入してしまう始末。
・・・既製の梱包方法では収納場所に入りきらなくなります。

そこで考えたのが車輌ケース12輌収容化。
今回はその収納法を紹介します。

*KATO製車輌ケース。
このケースを見る度に、小学校時代に活用した筆入れの「切れた縁」を思い出します。
毎日のように車輌を出し入れすると同じ状態になるんだろうな。。。
閉じた時に噛み合わさる白い側面は、中に透明のセルロイド?芯が入ってはいますが、
他社のケースに比べると非常に弱々しい。
しかし、同メーカーには同メーカーのケース!
なんて変な拘りと言うか神経質なところがあり、まずはこのケースでの収容方法を考えました。


向かって左から・・・車体の屋根が当たる面、台車が当たる面、ウレタン未装着

・基本枠組み
幅22mm1.5t
長さ197mm×1本
長さ292mm×2本
以上のプラ板をH型に組み合わせ、多量の瞬間接着剤で接着し基本としています。
最近接着面にランナー引き伸ばし線を合わせて接着し、強度を図っています。

・仕切り作製
幅20mm0.5t
長さ145mm×10本(内2枚は幅22mm1.2t)
のプラ板とし上段下段共に6輌が入るようにし、上下とも真ん中の1本は強度確保の為に
基本のH型と同じサイズで同じ厚さの物を使っています。

・緩衝材
元々下敷きに使われているウレタンシートを切り出します。
幅15〜20mm
長さ145mm×12枚
この同寸のウレタンシートを、
基本の枠組みから1mm上面に出るように
各仕切りから3mm上面に飛び出るように
少量のゴム系接着剤で貼り付ける。。。
つまり、上面が面一になるように貼り付け、蓋を閉めたときに中身がずれない様にしています。

・収容
車輌を入れる時はウレタン貼り付け側が車輌の屋根側となり、反対側のプラ面は車輪側です。
各12個のマスの中には、一マスサイズに折り込まれたティッシュを
底に2枚を敷き詰め、車輌収納後その上に1枚置き、車輌の傷を防止しています。
車輌の前後には既製車輌の入れるウレタンから、任意の大きさの四角い緩衝材を切り出し、
各車輌の前後にはめ、車輌と仕切りのプラが直接触れないようにしています。


2枚と1枚の折り重なったティッシュが車輌をサンドイッチ。
後幾つのこの仕切りを作らなければならないのか

最後に車輌セットの説明書や増結セット単品のインナーなどを散りばめ、蓋をして保存しています。


*TOMIX製車輌ケース。
このメーカーの車輌ケースは、ポリエステル系(?)の蓋共に一体で作られていて、強度と共に満足です。

最初、蓋を閉め2箇所のバンドを閉じる時、バンドをフックに押し込んでもフック自体が引っ込んでしまい、
バンドが止まらずに非常に憤慨しましたが、ケースのバンド部分の底と蓋の上面を摘んで固定し、
バンドを締めると意とも簡単に閉じる事が出来るというコツを掴んだ時、
大変に良いケースだ!気持ちが変わりました。

KATOの編成物の単品は、コンビニの弁当箱同様の物が使われていますが、
TOMIX編成物の単品は、緩衝材が全て発泡スチロールを使用しています。
今後環境の問題などで変更も考えられますが、
底まで一体のこの緩衝材は、収納に関しては非常に使い勝手がよく、
それを任意の寸法に切り出しそのまま使えます。

・緩衝材=仕切り(単品梱包品)
幅146mm、高さ34mm
単品梱包の緩衝材を上記の寸法に切り出せば12輌が収まります。
私は左から11mmを切り落とし、そこから146mmを切り出すと、
上手い具合に車輌前後の部分も残し切り出せました。
高さは上下の緩衝材が残るように34mmを切り出しています。

・緩衝材(セット品)
KATO製同様のスポンジ状の緩衝材が使われるセット品。
最近、下敷きと車輌のはまる部分とをゴム系接着剤で接着後、単品梱包品同様にカットし使っています。
接着剤の完全乾燥確認後、車輌収容です。
今までは接着せずに切り出していたのですが・・・


上側が基本セット。下が増結セット。それぞれの緩衝材をカットし押し込んでいる。
真ん中に補強の1.2mmのプラ板を挟みたいけど・・・寸法的に無理がある。。。

こうして暇を見ては整理されている我が鉄道の車輌達。
本当は防塵設備の整った大きなヤードセクションを何個も作り、
展示しておいて、いつも眺めたいんですが・・・・
新年の初夢の夢ですかね。。。。。。