ローカル駅セクション

憧れの583系。。。





親の故郷が山口にあり、寝台特急列車ブルートレインには数回の乗車経験のある自分にとって、
寝台特急電車の583系は、一度乗車してみたい憧れに近い電車でした。
しかし、現実には1度も乗車出来ず、150分の1の世界でその思いを満足させる事になります。

*1編成目購入製品

クハネ583 10-モハネ583 28-モハネ582 28-サロ581 32-サハネ581 14-サシ581 6-
モハネ582 27-モハネ583 28-サハネ581 14-モハネ582 28-モハネ583 28-クハネ583 10

この編成は、大金はたいて・・・確か1983年にバイトの報酬でフル編成購入した物です。
再生産されると色調が変わるのが嫌で、自分としては457系に続く単品で揃えた長編成の購入。
自分が乗れる可能性の有る編成を対象にして、編成内容を考えたと思います。
編成の先端の運転席上から、末端の運転席上までフラットな屋根に並ぶクーラー群。
その形態が20系客車の屋根に通じるところがあって、寝台車の旅を連想させます。
実車のサシ・サロの車内空間は、どれほどの開放感だったのでしょうか。。。

しかし・・・屋根上のライトに導光する透明の棒が運転席室内にキラキラと目立つので、すぐに分解。
その部分に艶消しの黒を塗りました。
ジャンパー栓付き密連のKATOカプラーが発売されると、中間の全てのカプラーを交換しました。


上段:485系と共有の、このスカート周りのボリューム有る表現は見事。
   スノープロウは、フリー電機1号機の塗装時に調色した塗料の確認の跡が残っている。
中段:この編成のサシは、塗装工程時にくしゃみでもしてしぶきが飛んだのか、
    購入後半年もすると、写真のように転々と青のラインの塗膜が剥がれる・・・・
下段:市販のクリーム4号の色調確認をM車床下機器にした跡。


*2編成目購入製品

クハネ583 9-モハネ582 28-モハネ583 12-サハネ581 14-モハネ582 27-モハネ583 12-
サロ581 32-サシ581 6-モハネ582 28-モハネ583 12-サハネ581 14-クハネ583 9

1編成目に購入した製品が店頭から消えた後、単品再生産された製品です。
この再生産品も既に大型店では目にしなくなった頃、地元で小さな模型屋を見つけた時。。。
1990年辺りだったでしょうか。。。
その模型屋は、単品商品が乱雑にショウウインドウ内に積み重ねられていました。
目で追うと583系があちこちにあります。そしてフル編成にする事が出来る!

既に改良されて発売された181系はJNRのマークは印刷されておらず、
この583系も次回再生産ではJNRのマークがなくなるんだろうな。。。と、
1時間の格闘(?)の上に、結局衝動買いした編成です。
しかし、この次のセット販売された再生産品は、JNRのマークがキッチリ印刷されていて、
衝動買いした一番の理由を空しく否定されてしまいました。。。

この編成は、運転席室内に見えるライトに導光用の透明の棒には色入れをしてません。
中間の全てのカプラーは、1編成目同様にKATOカプラーに変更しています。


手前が2編成目、奥が1編成目。共にJNRのマークが誇らしげ。
奥の購入1編成目は導光用の透明の棒を黒く塗装。

いずれも銀色地に青字のインナー。
ただし1編成目は1輌1輌に説明書が付き、2編成目はインナー裏に印刷。

長きに渡り勾配の無い我が鉄道を走り続けたM車1輌のフル編成も、
購入後5年位経った頃にM車のゴムタイヤが劣化したのか、
カーブに差し掛かるとM車の車輪が空転してしまうようになっています。

その昔、457系が発売された頃まで、KATO製の集電方法は、
軸受けに丸い穴が開いた集電板がはまっていました。
他社製に比べると集電性能は雲泥の差、とてもよかったのですが、
走行時にかかる転がりの抵抗は大きく、トレーラーの集電板はユーザー取付でした。
その後KATOはこの集電方法を改良します。
この583系では各トレーラーの集電には集電板の凹み自体が軸受けとなり、尖った車軸を受け、
高性能な集電性と転がり抵抗を実現したのです。
長編成でも1輌のM車で十分と宣伝されています。

最近でもKATOの製品は、16両編成の0系特別セットにM車は一つ。
現在発売される電車セットの増結セット・単品にもM車はありません。
これには・・・室内灯を装着した時の消費電流を考えての設計かとも思いますが、
室内空間を確保する為に自重を犠牲にした、低い重心とゴムタイヤによる粘りの牽引力では、
やはり・・・時が経つと無理が出てきます。

どれだけの人がフル編成を楽しむかを考えると疑問ですが、
少量でもM車の分売は考えても良いのではないかと思えてなりません。。。


2本の長編成もM車は2両。
運転時間が長ければ、短周期での動力メンテナンスが要求される。

現在TOMIXから、TNカプラーによる実感的な車体間にトイレタンクまで表現され、
ベンチレータを別パーツ化された素晴らしい製品が出ています。
・・・そのシリーズ名もハイグレード。
自分も後日紹介する、581系を1編成購入しました。
あまりにも高価で583は購入できず、数ヵ月後には単品の一部が売り切れとなっていました。
TOMIXの完璧な仕上がりは感動すら受けました。
でも人間って見慣れてしまうのでしょうか。。。



左写真:上からクハネ・サハネ、モハネのMM’ユニット、サシ・サロ
右写真:上・・・運転席窓上に表現された雨樋はTOMIX製には無い。
     下・・・右側の1編成目のパンタは、当時のエンドウ製に交換。
         上昇バネが線材に変更になっているKATO製より枠が細く、高く上昇する。

KATO製をTOMIX製とを編成にして横に置き、全体を見渡すと、価格の差を全く感じさせません。
むしろトイレタンクよりジャンパー線のほうが目立ち、
前面窓ガラスを囲う水切りの表現されたKATO製の方が、作品的には惹かれてしまいます。
昔から眺めていたKATO製の方をヒイキ目に見てしまうのでしょうか。不思議です。。。


運転席窓上に表現された雨樋。
右の1編成目のクハネには、雑誌の記事で青15号が入っていることを知り、正面のみ色入れ。
側面にはうまく塗れる自信がなく中断。。。
そして2編成目では、ライトの下側塗り分け線が乱れていないのも注目です。
でもシンボルマークにはバリが残っているな。。。。

将来KATOもTOMIXに対抗する為、リニューアルするかもしれません。
その時はベンチレーターをユーザー取り付けで構わないので、別パーツ化して欲しいです。
しかも・・・企業努力で、是非価格は現状維持してもらいたいものです。。。。